【2014年 夏の甲子園】 1回戦終了

1回戦の全結果と、私的に印象深かった3試合のNHKの中継を見た感想です。

台風の影響により開幕が2日順延という珍しい大会となりました。
休養日にどう影響が出るのか気になるところです。


2014年8月11日 春日部共栄(埼玉) VS 龍谷大平安(京都)
春日部共栄 5000000005
龍谷大平安 0000001001
試合開始 10:28 試合終了 12:33
投手 春日部共栄:金子 龍谷大平安:元氏-高橋(奎)-中田
開幕戦

開幕戦は春の覇者「龍谷大平安(京都)」と、夏は9年ぶり5回目となる「春日部共栄(埼玉)」の対戦。

試合後、龍谷大平安の原田英彦監督は「初回が全てです」とインタビューに答えました。
先頭打者に立ち上がりを捉えられレフト前安打。2番打者の送りバントを投手がファーストへ悪送球。
浮き足立っているのが伝わってくるようでした。

犠牲フライで1点先制された後の5番打者への死球。
平安サイドはここで投手を変えるかどうか考えたと思います。しかし、1回表1アウトで死球による満塁。史上8校目の春夏連覇を狙う平安にとって先の闘いを見据えたのかこの場面で継投は選ばれませんでした。

春日部共栄の左腕・金子くんの1失点完投という好投を見るに「初回が全て」とはいえ、この1戦においては春日部共栄の総合力が上回った結果だったように思います。


2014年8月12日 藤代(茨城) VS 大垣日大高 (岐阜)
藤代 80002000010
大垣日大高 40001133×12
試合開始 16:01 試合終了 18:18
投手 藤代:竹内-山崎(誠)-竹内 大垣日大高:高田-滝野
大逆転

「まだわからない」

高校野球ではこの言葉をよく耳にします。実際に過去何度も奇跡の大逆転は起きてきました。
直近では石川県大会決勝もあります。しかし、しかしそれでも初回に8点差です。

満塁からの押し出し死球を含む初回2つの死球は、大垣日大先発投手・高田くんが得意とする内角ストレートを狙われていたのかもしれません。レフトポール際への当たりを捕球に行った野手がフェンスの硬い部分に頭をぶつけてしまい起き上がれず、走者一掃となるランニングホームラン。初回に一挙8点は余りにも大きなアドバンテージです。

しかしこの1回裏、足を使ってヒット3本で4点を返してしまいます。
場慣れというか冷静に自分の仕事をこなす高校生に若干恐ろしさを感じました。

それでも 8-4 。
5回表、4点差を追う大垣日大にとっては絶望的な大会第7号2ランHRで 10-4 とさらに引き離されます。

直後の6回が印象的でした。
試合前に「3人での継投策を取るつもり」と答えていた藤代高校の菊池監督。
暴投、四球で1アウト1・2塁としたところで限界とみて2番手を投入し、継投策に出ます。

しかしこれが裏目に出て、制球が乱れたリリーフは2度の暴投で1点を献上し早々にマウンドを降ります。
これは英断だと思いました。投球練習から雰囲気に呑まれて実力が出せていないように見えたからです。
その結果、5点差を追う6回裏1アウト1・3塁のチャンスに大垣日大は得点を追加できませんでした。

投手の替わり目を叩いたのに点差を詰められなかった。流れは藤代と思ったのがこの6回裏です。

しかしここで藤代の先発・竹内くんはすでに限界を迎えていたのか7回8回の猛攻に捕まります。
8回裏、連打で 10-10 と追いついた直後、快音とともにボールはライトスタンドへ運ばれていきました。

5番・野崎くんの大会第8号2ランホームランで 10-12 とした大垣日大は、9回表にランナーを2人出すも最後の打者をサードゴロに斬って取り2回戦に駒を進めました。熱戦でした。


2014年8月14日 山形中央(山形) VS 小松(愛媛)
山形中央 0210002049
小松 1041002008
試合開始 15:41 試合終了 18:28
投手 山形中央:石川-佐藤(僚) 小松:松井-早柏-日野-管
初出場

夏の大会初出場は今回9校。
小松高校は愛媛代表の初出場校です。対する山形代表・山形中央高校は4年ぶり2回目。

今年は波乱の多い予選でしたが、愛媛も本命の済美高校が倒れ今治西も倒れ、勝ち上がってきたのがこの小松高校でした。個人的に一番気になっていた高校です。噂では「打撃がすごい」と言われていました。

実際試合が始まるとスイングスピードは眼を見張るものがありました。地方予選を勝ち抜くために150キロを投げる対・安楽投手用に特訓した結果と聞くとなるほどなるほど、と思います。当たりが速い。

小松は全員野球ということで選手をフルに使うスタイルだそうです。投手もはじめから4人継投するという話でしたし、捕手ですら地方予選から途中交代して使っていたそうです。個人的にはこれが勝負の分かれ目だったのだろうなと思います。全員使うことを優先した結果、わずかに生じた穴を山形中央に破られたといったところでしょうか。

9回裏、ノーアウトからの出塁が牽制死となったのが悔やまれます。

1回戦で他にも印象深かったこと

市和歌山 VS 鹿屋中央のサヨナラ。あの鋭い当たりをあのタイミングで捕球してホームに間に合いそうになかった時点で守備陣形が難しすぎたのかもしれませんね。おそらくあの中間守備でバックホームかゲッツーを狙う指示だったのだと思うのですが、絶妙な位置のセカンドゴロを捕った瞬間「ホームは間に合わない」と考えた時点で混乱してしまったのではないでしょうか。確実に1アウトを取る動きは、あの場面では不要ではありましたが練習の賜物としか言い様がありません。

開星高校のボーク。地方大会の審判や監督さんは気付くなり修正してあげるなりできなかったのでしょうか。ボークは確かにボークのようでしたし、本人は気付かずにやっていたわけなので染み付いた動きが変えられず頻発する結果に。甲子園の判定は色々と物議を醸しますがこれには球審も苦しかったのではないかと思います。

東海大四のイーファスピッチ。私はプロ野球を見るので日本ハム多田野投手が投げるイーファスを知っていましたし、発祥がメジャーリーガーである事も知っていたので馬鹿にして投げた球ではないと知って見ていたのですが賛否両論のようですね。曰く「相手を馬鹿にしている、高校生らしくない」と。投げた後の笑顔が何を意味しているのかはわかりませんが投手の戦略上、リスクを負った超スローボールは次に投げる低目の速球をより速く、落差を感じさせるための緩急であり決して投げてはいけない球ではないはずです。スローカーブ然り西嶋くんの抜群の制球力あってこその駆け引きだと私は思います。


1回戦終了時点の勝ち残りMAP

埼玉11日(月)京都
春日部共栄5 1龍谷大平安
香川福井
坂出商0 16敦賀気比
富山西東京
富山商2 0日大鶴ヶ丘

宮崎12日(火)愛知
日南学園3 11東邦
静岡石川
静岡4 5星稜
大分新潟
大分2 5日本文理
茨城岐阜
藤代10 12大垣日大高

群馬13日(水)山口
健大高崎5 3岩国
和歌山鹿児島
市和歌山1 2鹿屋中央
佐賀宮城
佐賀北2 4利府
広島三重
広陵4 5三重

山梨14日(木)長野
東海大甲府1 3佐久長聖
南北海道福岡
東海大四6 1九国大付
兵庫福島
神国大付1 2聖光学院
山形愛媛
山形中央9 8小松

奈良15日(金)高知
智弁学園4 10明徳義塾
大阪島根
大阪桐蔭7 6開星
NHK甲子園2014|第96回 全国高校野球選手権大会

コメント

 DISQUSコメントシステムとは?
DISQUSコメントシステムFacebook Twitter Google などのアカウントを使用してコメントを残すことができます。
また、それらを使いたくない場合でも メールアドレスのみ でコメントが可能で、その際のアドレスはもちろん非公開です。
YouTubeTweet などはURLを貼ると自動で埋め込み表示されますし、画像をアップすることもできます。
お気軽にコメント頂けると嬉しいです。

New Post



Random


CLOSE