【お名前.com】WordPressを共用SDサーバーからVPS(KVM)へ乗り換える その1

CentOS + Nginx でのサーバ構築。1から始める初心者向けです。
なお、筆者もばりばりの初心者です。


これは<2014年6月>に書き始めたものです。

この一連の記事を書いた時は、お名前.comの共用SDサーバーを借りていました。
読んでいただいている現時点では、すでにVPSに乗り換え後の状態です。

VPSの無料お試し

共用SDサーバーについて特に不満も問題も無かったのですが「VPSとはどんなものか?」と以前から興味があったので、お名前.comのVPS15日間無料お試しを利用して体験してみたのがきっかけです。

実際に触ってみると想像以上にVPSが面白かったため、思い切って乗り換えてみることにしました。

共用SDサーバーでもWordPressを使っていたので、VPSでもそのまま使えるように引っ越しをしたまでの詳細です。私の環境はWindows7の64bitです。

少し先走った話になりますが、お名前.comのVPSは様々な組み合わせのテンプレートから好きなものを選んで使用することができます。OSも何種類もの中から選ぶことができます。

その中から、VPS(KVM)でテンプレート「Nginx+WordPress CentOS」を利用しました。

このテンプレートを使うとWordPressを稼働させるために必要な環境がはじめから簡単に揃います。
しかしそのまま使用するのはセキュリティ上よろしくないので、VPSの設定変更を行います。

私と同様に「はじめてVPSを触る」という方、特に「共用SDサーバーからVPSへ乗り換えたい」という方へ少しでも参考となれば幸いです。

また、色々と理解していく内にわかったのですがテンプレートでほとんどの必要な設定を終えてしまっているため、他の解説サイト・ブログ様を読んで調べていても整合性が取れない場面が多々ありました。

例えば「はじめは入っていないはずのもの」をインストールしようとするとすでにインストール済みであったり、「ここの設定ファイルを書き換えよう」と思ったらすでに変えたいように変わっていたりもします。

というわけですので、私と全く同じ環境の方でないと逆に混乱させてしまう可能性があります。
何卒ご注意下さいませ。

主にこちらの2つのブログ様を参考にさせて頂きました。

karakaram-blog
初心者でもわかる!さくらVPS – Sakura VPS マニュアル

後者はさくらのVPSですが、Windows環境でしたので大変参考になりました。


「15日間無料お試し」を申し込んだ時点でのスペックと料金はメモリ2GBプランで

■ CPU3コア
■ HDD200GB
■ 初期費用無料
■ 月額1,315円(税込)

となっていました。

VPSは月額料金が共用SDサーバーと比べて大差無く、それでいて自由度が高いという謳い文句を見て以前から何がどう違うのか気になっていました。無料なら試してみるしかないと思い立った次第です。

vpsplan

すでにSDサーバーの契約をしていることもあって、申し込みはログインから簡単に申請できました。

申し込み確認のメールが届き、電話認証を行うと20分程で「VPS(KVM)無料トライアルサービス設定完了」というメールが届きました。

電話認証というのでオペレーターから電話が掛かってくるのかと思いきやサイトに表示された「電話認証ボタン」を押した瞬間に機械音声の電話が掛かってきます。ブラウザに表示されている<PIN番号>を電話のダイアルでプッシュするとブラウザ側に瞬時に「認証成功」の文字が表示されます。便利なものですね。

← 申し込み時点でのスペックと料金一覧表

※ メールについて

共用SDサーバーでメールを使用している場合、移行時に一時的に使えなくなる期間が発生します。

お仕事などの重要なメールだと大変なことになりますので、先にGmailなど他の安定して動くメールアドレスを用意し、移行しておくことを強くおすすめします。

また、お名前.com VPS15日無料お試し期間ではメール送受信に使うポートが制限されているため、メールそのものが利用できません。従いましてメール機能の設定などは本サービス契約後に行うことになります。

VPS上でメールサーバも構築し、独自ドメインのメールアドレスを使えるようにすることが最終目的ですがメールサーバの構築は難しく、なかなかすんなりとはいきませんので回避方法を確保してから挑むことを再度強くおすすめします。数通届かないどころか数日全く届かないなどということになりかねません。

初期セットアップと再インストール

はじめに初期セットアップが必要です。

お名前.comのサーバーNaviにログインし、現在利用中のサービス一覧にVPSがあることを確認しつつ、VPSコントロールパネルをクリックします。

コントロールパネルが開きました。共用SDサーバーのコンパネとは見た目がまるで違います。
画面左のサーバーリストにVPSが1つ存在しているのでクリックしてみます。

vpssetup1

初期セットアップ画面になりました。
選択できるのはOSの部分だけのようです。

■ 【標準OS】CentOS6.5(64bit)
■ 【テンプレート】Nginx+WordPress CentOS

となっているので、WordPress込みのテンプレートを選択します。

root用のパスワードを決めたら実行を押してセットアップ開始です。

パスワードは忘れないように必ずメモをしておいて下さい。

rootとは、最も強い権限を持った管理者の名前だと考えて下さい。

OSのセットアップなのでぼちぼち時間がかかるだろうと思っていたら1分程度で「初期セットアップが完了しました」と出て完了です。

vpssetup2

サーバーリストを見ると稼働しています。

HDD構成を変えるために再インストール
vpssetup3

初期状態を見ていくと「HDD200GB」の内訳が

■基本:20GB
■追加:180GB

となっています。Windowsでいうところの「Cドライブ」以外に作る「Dドライブ」のようなものかなと思ったのですがどうもよくわかりません。参考にさせて頂いたブログ様では全て基本にまとめて「200G」にしていたので素直に真似をさせて頂きました。

「OS再インストール」タブから先ほどと同じテンプレート「Nginx+WordPress CentOS」を選択し、ディスク構成で「カスタム」を選びスライドバーを右に動かして「200G」全てを基本に振り分けます。(下記画像参照)

vpssetup4

実行を押すと再インストールが始まり、今度は5分程待ちましたが無事に終了しサーバが再稼働しました。

VPSのラベル名は任意の名称に変更しても大丈夫です。もちろんそのままでもOKです。
複数のVPSを管理するような時には見分けやすいように名前を付けるのだと思います。

これで初期セットアップは完了です。



<その2>から本格的な作業を始めていきましょう。

その2 … SSHリモートコンソール接続、作業ユーザの新規登録


↓↓ その1だけオマケのようなものがあります ↓↓

オマケ:説明に使用する用語や、コンソールの簡単な操作方法

本格的な作業の前に、この先で使用する用語にほんの少し触れておきたいと思います。

「サーバーをコンソールで操作する」という行為は初心者にとって謎の連続でした。
初めて聞く単語、コマンド、用語などなど初めてだらけです。

そこで、完全初心者の方のために頻繁に登場するコマンド・単語・用語などを少し記しておきます。

初心者の方は今すぐ読んでも何のことかさっぱりわからないかもしれません。
それでも作業を進めていくうちに、いつか思い出す時・役に立つ時があると思われます。
また、後で読み返すと「なるほど」と思うこともあるかもしれません。


リモートコンソールという、黒い画面にコマンドを打ち込んで使うソフトがあります。
Windowsでいうコマンドプロンプトの画面です。
私の使用している「Tera Term」の画面はこんな感じです。↓

sshlogin

ここに色々とコマンドを打ち込んでいくのですが、あまりに基本的なことなのかほとんどの解説サイトではコマンドの説明無しでズバズバ進んでいきます。私は完全な初心者なので一つ一つの意味がわかるまでにずいぶん悩む事もありました。この先の説明でよく使うLinuxのコマンドなどを幾つか紹介します。

sudo
スードゥーと読むそうです。<Super User Do>の略だと勝手に思っています。
コマンドでの命令には、特権が必要になるものがいくつかあります。重要なファイルの削除やアップデートなどは、一般ユーザが簡単に行えないようにしているわけです。 <特権が必要なコマンド>を<特権を待たないユーザ>が実行するために使用するのがこのコマンドです。許可証のようなものでしょうか。
<スーパーユーザ = root>と考えて良いと思います。初めはスドーと読むのだと思っていました。
解説サイト・ブログでよく見る「#」と「$」
解説ブログを見ていると、コマンドの頭にさりげなくこの2つのどちらかが書いてあります。
これは<#ならroot権限>、<$なら一般ユーザ権限>で実行するという意味です。上にあるコンソールの画像では<root>でログインしているので、行の頭に「#」がついています。一般ユーザで作業しているのであれば、解説ブログの中でコマンドの頭に「#」が付いている場合<sudo>を付けて打ち込むか、次に紹介するコマンドで<SU=root>になっておく必要があります。このブログの一連の解説の中では一般ユーザのまま進めていますので、必要なところには全て<sudo>を付けています。
su –
このコマンドを打ち、<root用パスワード>を入力すると<スーパーユーザ>に変身できます。
この状態になればどんなコマンドも<sudo>を付けずに打ち放題です。ただし、この状態で作業をするとファイルなどを作成した際に所有者が<root>になったりしますので、後ほどわけがわからなくならないように気をつけましょう。
cd
<change directry>の略で言葉の通りディレクトリを移動する時に使います。
「cd /var/www/html」と打ったら現在地が<htmlディレクトリ>になります。
cat
<カット>と読むそうです。ファイルの内容を表示することができます。
複数のファイルを連結することもできるそうですが私は使ったことがありません。
エラーログを読む時などに活用しています。
yum
<ヤム>とか<ユム>とか読むそうです。色々見たところ<ヤム>が多数派という感じでしょうか。
ソフト(パッケージ)をインストールする際に使うコマンドです。
同じようにインストールコマンドに<rpm>というのもあるのですが、<yum>が使える場面では<yum>を使い、それができない時は<rpm>を使うというほど優秀なコマンドです。
それはなぜかというと<yum>は<rpm>をより高機能にしたもので、依存関係にある必要なパッケージを全て自動的にインストールしてくれるからです。
cp
<Copy>の略で、コピー用のコマンドです。「cp コピー元 コピー先」と打ち込んで使います。
「cp /home/hoge.txt /var/www/html」と打つと<homeディレクトリ>の中にある<hoge.txt>を「/var/www/htmlディレクトリ」へコピーします。 移動先を「/var/www/html/hogemogera.txt」とするとファイル名を変更した上でコピーすることもできます。
rm
<remove>の略で、削除コマンドです。
「rm /home/hoge.txt」と打てば<hoge.txt>を削除できます。コマンドを打つと消していいか確認をされるので、OKなら「y」、キャンセルなら「n」を打って「Enter」を押します。
「-r」というオプションを付けると、選択したディレクトリ以下全てを削除することが可能です。しかし、その場合は何百というファイルに「y」を打ち込むことになりかねませんので、全てイエスという意味の「-f」も付けて実行しましょう。
例:「rm -r -f /var/www/html」と打つと、html以下のディレクトリが削除されます。
ls
<List>の略で、ディレクトリやファイルのリストを見ることができます。
「ls」だけ打つと現在自分がいるディレクトリ内のフォルダとファイルが全て表示されます。オプションでよく使うのが「-a」や「-la」で、「-a」は「.で始まるファイルも表示」、「-la」はパーミッションや所有者などの詳細情報も表示します。オプションは「ls -a」や「ls -la」のように打ちます。
Alt + c , Alt + v
コピー&ペーストができます。
Windowsでは<Ctrl + c><Ctrl + v>なので間違えないようにしましょう。
Ctrl + c
上のコピー&ペーストと合わせて覚えておきたいのがこちら。
「Linux」では実行中のコマンドの<強制終了>となります。停止をしないと延々と実行し続けるコマンドからはこれを使って抜け出します。
vi
<ヴィーアイ>とか<ブイアイ>と読むそうです。
テキストエディタを開くコマンドで、指定したファイルを開いて中身を見たり編集することができます。
コンソール内で開くので初めは何が何だかわかりませんでした。
上位互換ソフトに<vim>などがありますが、基本的にやることは同じです。
i (viで編集している時に使う)
<vi>コマンドで編集をしている時に使います。「挿入(Insert)モード」になります。
挿入(Insert)モードになれば文字を打ち込むことができます。
挿入(Insert)モードを抜けるには「Esc」キーを押します。
挿入(Insert)モード中は画面左下に挿入または<Insert>と表示されています。
:wq (viで編集している時に使う)
<vi>コマンドで編集をしている時に使います。「上書きして保存」コマンドです。
挿入(Insert)モード状態では使えないので「Esc」キーで挿入モードを抜けてから使います。
:q! (viで編集している時に使う)
<vi>コマンドで編集をしている時に使います。「保存せずに終了」コマンドです。
挿入(Insert)モード状態では使えないので「Esc」キーで編集モードを抜けてから使います。
「変なことをやらかしてしまったかも……」という時はこれで一度脱出しましょう。

この先の私の書く説明の中では、

↓↓コンソールに自分がコマンドを打ち込む時の例にはこの黄色っぽい囲みを使っています。↓↓

yum update   ←コマンド内容

↓↓一方、コンソールからの返答やファイルの中身にはこの黒っぽい囲みを使っています。↓↓

Complete!   ← 黒い画面に表示される返答など


ではのんびり進めていきましょう。


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