下準備
下準備がまだの方はひとまず【Fallout3】日本語化からModOrganizerでのMOD導入の下準備までから読んで下さいませ。
なおMODは自己責任でお入れ下さい。何か起きても責任は取れません。
今回は Mod Organizer(以下MO) を使って Fallout3 でよく使われている見た目変更のMODを入れていきます。
MOでMODを入れる基本的な操作は、
2. MOでダブルクリックしてインストールする
3. 優先順位で並べ替える
基本はこれだけです。
この他には、
インストール時に選択項目のあるMODがある
オプションを追加できるMODがある
こんなところです。
まずは導入直後の各部分の説明から。
GOTY版で、公式・非公式パッチを当ててあります。

①……NEXUS経由で直接落とせないMODはここからファイルを指定して取り込みます。
②……プロファイル(キャラごとのデータ)を管理します。初期は「Default」のみ存在します。
③……INIファイルの編集がここからできます。ここで編集するINIはMOインストールフォルダ内の「profiles」にある各キャラデータの中のINIです。初期状態では「Default」内のINIを編集することになります。
④……NEXUSのアカウントIDなどを入れておくことでMOと連動して使うことができます。
⑤……GOTY版についてくるDLC(ダウンロードコンテンツ:追加要素)です。
Unofficial Fallout3 Patch……非公式パッチです。数が多いのはDLCの分です。
JPPatch.esp……日本語化ファイルに関係したものです。
次に右側のそれぞれのタブについて。
右側のタブの中身
プラグイン
ここにチェックを入れてはじめて有効になります。
DLCを初めから入れて遊ぶかどうかは各人の自由ですが、太字の Unofficial Fallout3 Patch と JPPatch には最低でもチェックを入れておきましょう。
ここにあるソートボタンでMODの並び順をある程度最適化してくれます。
従来BOSSというツールで行っていた機能です。

上の例では太字の Unofficial Fallout3 Patch と JPPatch の他に、説明の都合上DLCのZetaにもチェックを入れてあります。Zetaにチェックを入れるのであれば、Unofficial Fallout3 PatchのZetaにも同時にチェックを入れます。
ちなみに私ははじめから全部有効にして遊びました。
アーカイブ
一番上のDataはVanilla用のファイル達です。Defaultでは初めからチェックが入っています。
ArchiveInvalidationInvalidated! は非公式パッチで追加されたものですが、すぐ上の Fallout – Invalidation と同じ機能です。2つともチェックが入っていても問題無いのでそのままにしておきます。
その下にはDLC用のデータがあります。
プラグインでZetaを有効にしたのであれば、ここのZeta関連bsaにもチェックを入れましょう。

データ
Data内にあるファイルの構造を見ることができます。
衝突しているファイルの確認などできますが、ここはほとんど見ることは無いでしょう。

セーブ
セーブデータの確認ができます。
初期状態なので何もありません……。

ダウンロード
ここが一番使うタブになります。
MODをダウンロードするとここに進行状況が表示され、ダブルクリックでインストールすることができます。

新しくプロファイルを作成する
新しくプロファイルを作る
初期のDefaultでもいいのですが、せっかくなので作成します。
Defaultでいいやという方は読み飛ばして下さい。
別条件でMODを試したい時に便利なだけで1キャラでやるだけなら複数作る必要はありません。
プロファイルのManageから

新規作成を選び

好きな名前を付けて(ここの名前はゲーム内のキャラ名とは関係ありません)、規定のゲーム設定にチェック。

OKを押すと新プロファイルができているので、ローカル・セーブと Archive Invalidation 自動化 にチェック。

新しいプロファイルなのでまっさらな状態です。
プラグインやアーカイブで非公式パッチやJPPatchやDLCなど必要な物にチェックを入れておきます。
とりあえず全部チェックを入れました。

チェックを入れたらソートを押しておきます。
処理が重いので一瞬MOが落ちかけるかもしれませんが、のんびり待ちます。

プラグインが並べ替えられました。
基本的にMODを入れたらプラグインのチェックを確認してソートを行うことをおすすめします。
アーカイブも全部チェックを入れました。

MODを導入すると、左のウィンドウのフラグ欄に雷のマークが出ることがあります。
緑のプラスと赤のマイナスが付いているこのマークは、上書きを行っているという意味です。

MOでは下に並んでいるMODのほうが優先して使用されます。
そして、どのMODがどのMODを上書きしているかを表示しているのがこのマークです。
マークの付いたMODにカーソルを持っていくと対象のMODがハイライトされます。
画像の場合 Anchorage は ThePitt の何かを上書きしています。
また、カテゴリー欄はMODの種類です。
右クリック→「カテゴリーの追加と削除」などで整理することができますが、特に必要な操作ではありません。
どちらかと言えば、MODをダブルクリックして出てくるウィンドウ内のメモのほうが便利で、どんなMODか簡単に書いておくと後々思い出す時に助かります。久しぶりに起動すると何が何だったかわからなくなるなんてのはありがちです。
バージョン欄はFO3では無視して下さい。
スカイリムだと最新バージョンがあると教えてくれたりするのですが、FO3では上手く機能しません。
優先度欄はそのまま優先度です。
ただしMOでは下にあるMODほど優先されます。
MODはドラッグ&ドロップで簡単に並べ替えることができます。
INIファイルについて
MOのインストールフォルダにあるprofilesの中にはDefaultフォルダと新しく作成したプロファイル(今回の例ではmndangler)のフォルダができています。

INIファイルはそれぞれで読み込まれますので、先に導入した設定を使用するのであればDefault内の fallout.ini を、新しいプロファイル内(ここではmndanglerフォルダ)の fallout.ini へ上書きしておきましょう。
MODを入れる
世界観をできるだけ変えないということで、キャラに関したMODに限定してみました。
とはいえ結構世界観変わってしまいますが。
なお、数々のMODを開発してくださった世界中の紳士達に敬意を表し今回は女性キャラを作成してみたいと思います。
まず、今回入れるMODの一覧です。効果は1つずつ説明します。
Fallout 3 Redesigned
DIMONIZED TYPE3 female body
DIMONIZED Expiremental female small hands
Female Voice Replacer
Alternative Idle Animation beta
ROTS_RealOvertheShoulderCamera
↓確認用に↓
BEWARE OF GIRL Black Leather Dress
CMF – New Start
A Good Hair Day – In Beta Testing
髪型を大量に追加するMODです。
髪型変更の定番である Hair Pack と Fallout 3 Saram Hairもこの中に含まれています。
下記リンクよりNEXUSの該当MODのページヘ行きます。
最初なのでNEXUSの画面について詳しく触れておきます。

赤い四角で囲んである DOWNLOAD(MANUAL) か FILES のどちらかをまずクリックします。
どちらを押しても同じです。
FILESの下の数字(ここでは5)はバージョン違いやオプションなど、置いてある関連MODの総数です。
その横の青い四角 IMAGES はこのMODがどのような雰囲気かわかる画像が置いてあったりします。
ここでは30枚の画像を見ることができます。
ここからある程度どのようなMODか察することができますが、画像が少ないMODも多々あります。
さて、DOWNLOAD(MANUAL) か FILES をクリックすると画面下部が拡がります。

MAIN FILES
これが本体です。ここには -working Beta- と Test の2種類があります。
バージョンで書いてある場合は最新版を選択すれば良いのですが、このように悩ましい名前になっている場合は青い囲みのこれまでのダウンロード数を参考に、一番多く使われているものを選択しておけば間違いないと思います。
DOWNLOAD WITH MANAGER
ここをクリックすることでMOに(設定してあれば)自動でダウンロードされます。
└ download manually
ここをクリックすると、通常のダウンロードになります。これしか選択肢が無いMODも中にはあります。
その時はここから一旦普通にダウンロードして、MOから取り込みましょう。
OPTIONAL FILES
追加で入れることのできるオプションです。必ずしも入れる必要はありません。
ここではNPCキャラに髪型変更を適用しないオプションのようです。
OLD VERSIONS
このMODに OLD VERSIONS の項目はありませんが、過去バージョンが置いてあるMODもあります。
では MAIN FILES の DOWNLOAD WITH MANAGER をクリックしてMOに-working Beta-の方をダウンロードしましょう。MO側ではこのようにダウンロードが始まります。

ダウンロードが完了したら、ダブルクリックします。

ウィンドウが開きます。
名前は特に変更する必要はありませんので、OKを押します。
MOインストールフォルダにあるmodsフォルダの中にこの名前でフォルダが作成されます。

ファイルが展開されてインストールされると左のウィンドウに追加されます。

このチェックを入れるとMODが有効になります。
同時に右側のプラグインタブの該当esmファイルも有効になります。
ほぼ自動でチェックが入りますが、上手く適用されない場合などはここも確かめるようにしましょう。

これで A Good Hair Day – In Beta Testing の導入は完了です。
これが一番基本的なMODの入れ方になります。
どんどん入れていきます。
Fallout 3 Redesigned
Project Beauty という名前でよく紹介されているMODです。
大半のNPC(ノンプレイヤーキャラ)を世界観を崩さない程度に美化するMODです。
直接MOに落とせないので一旦普通にダウンロードします。
次にMOから落としたファイルを選択します。

本来は解凍してからファイルを選ぶのですが、MOで一気にやってしまいます。
下のウィンドウになる前に英語で色々表示されるかもしれませんが、クリックでどんどん進みましょう。

MOでMODを入れていると「最上位にゲームデータがありません」と表示されることがよくあります。
この場合MOD内にDataフォルダを探します。今回はHDバージョンを入れたいので、

「Fallout 3 Redesigned」→「Fallout 3 Redesigned」→「Choose a version in this folder」→「HD version」
上のようにどんどんツリーを開いていって、HD versionまで開きます。
その中の Data を右クリックして「データディレクトリとして設定」を選択。

すると、良好に変わるのでOKを押してインストールします。

DIMONIZED TYPE3 female body
これはいわゆるアダルトなMODで、適用して装備を脱ぐと裸になります。
しかし、裸以前にこれは体型MODなので、これを基準に作られた装備MODがたくさんあります。
それらを着るためにはこの体型MODが必要となるため、導入します。
体型MODにはこの Type3 の他に TypeV がよく紹介されています。
互いに互換性もあり、Vの方は武器のリデザインも含まれているようです。
また、Vの方が3よりも若干引き締まっている印象です。
好みの問題でしかないのですが、今回はインストーラーの存在が大きいので3を導入します。
慣れてきたらVも入れて比べてみてください。MOならそれが簡単にできます。
このMODには多数の MAIN FILES がありますが、Dimonized Type3 – AIO を選びましょう。
インストーラ付きとなっており大変便利です。
MOでダウンロード後、ダブルクリックするとインストーラが実行されます。
画像はモザイクで自粛しておりますが、下のNextで進んで下さい。

続いて、ボディタイプを選択します。
下にある3つの選択肢は、左から「体型」「毛」「タトゥー」です。

体型は BaseHD BerryHD Slim Alice あたりから好きなのを選んで下さい。
今回は BaseHD を選んでいます。
毛やタトゥーは選択してみればわかると思いますので紳士的に割愛しておきます。
選択後、インストールして下さい。
また、このMODは再インストールすることで変更が可能です。
再インストールするにはMOで該当MODを右クリック。

MODの再インストールを選択。
するとこのようなウィンドウが出てきます。

結合
現在のMODに追加する形になります。主にオプションファイルで使用する項目です。
MOD名で判断されるため、追加オプションをインストールしようとするとこのウィンドウが出ます。
オプションを入れる場合は結合を選びましょう。
置換
中身を完全に入れ替えます。再インストールする場合には置換を選びましょう。
このType3を入れなおすならこちらです。
Keep Backup でバックアップを取っておくことができますが、ファイルが増えるだけなのでおすすめはしません。
なお、色々変更しているとセーブデータで続きを始める際にエラーが起きるかもしれませんので程々に。
DIMONIZED Expiremental female small hands
これは女性キャラの手を小さくしてくれるMODです。
体型MODは元々ゲームデータには無いものですので、初期の手は若干大きいようです。
DIMONIZED TYPE3 female body と合わせて導入しておきましょう。
MOに直接落としてインストールするだけです。
Female Voice Replacer
女性キャラの声を変更するMODです。
作成したキャラと声の雰囲気が合わないな―と思ったら試してみましょう。
Alternative Idle Animation beta
初期では猫背になっている自キャラの姿勢をスラっとしてくれます。
このあたりは好みの問題です。
ROTS_RealOvertheShoulderCamera
初期では三人称視点の時、自キャラは画面左端にいるのですがこれに慣れない人は入れてみましょう。
やや中央よりになります。
V2 と V3 では位置が微妙に違うらしいのですが、V3でいいんではないかと思います。
MODが適用されているか確かめる
さて、これでキャラ見た目変更に使うMODは大体入りました。
いざ起動して確認したいと思います。
こんな時に私がよく使用しているMODが CMF – New Start です。
このMODは物語の最序盤(チュートリアル)をすっ飛ばしてしまいます。
MOD確認用や何度もFO3をやっていて「もうチュートリアルはいいや」という人向けです。
はじめてFO3をやる方はこのMODを確認だけに使用し、実際のプレイ時にはぜひ外して下さい。
でないと物語の根幹に関わるストーリーを絶対に見失います。
せっかくType3を入れたので、装備MODも試します。
このMODを入れてみましょう。
これを入れる理由は1つで、はじめから持ち物に加わるからです。
大抵の装備MODはどこかに拾いに行かなければいけないので試すのには向いていません。
このMODなら、インストールするだけでOKです。
起動する
MOに入れたMODにチェックが入っているかを確認しつつプラグインタブでソートしておきます。
ソートが完了したらFOSEで実行します。
「初めから」を選択後、オープニングが始まりますがキーボードの左上にある Esc キーを押します。
すると「性別選択」から始まるキャラメイク画面に移行します。
女の子を選んで好きにキャラメイクしましょう。
髪型が大量にあることが確認できるでしょうか?
このキャラは本番用ではないのでサクッと作ってしまいましょう。
名前まで入れたらゲームが始まります。
はじめは真っ暗な部屋にいますが、これは仕様ですのでご安心を。
画面の指示どおりキーボードの Tab キーを長押ししてライトを点けましょう。
ライトが点くと小さな部屋の中にいます。
キーボードの F を押しながらマウスをぐりぐりしてみましょう。
作成したキャラが裸で立っていたら正常にMODが適用されています。
黒パンツ問題
一見黒いパンツを履いているように見えるが、実はテクスチャが崩れている。
よく見たら身体の継ぎ目もおかしい、それが黒パンツと呼ばれる状態です。
黒パンツ問題はテクスチャの呼び出しに失敗している、または違うもので上書きされているために起こります。ArchiveInvalidation Invalidatedで解決するのですが、MOを入れてプロファイルのArchiveInvalidation自動化にチェックを入れてあれば機能しています。
それでも改善しない場合はMOでプラグインタブからソートを行います。
これでも無理ならMODを並べ替えてみてください。
下の画像は私の環境で正常に動作した並びです。これでも無理ならちょっとお手上げです。


長々と読んでくださった方がおられましたら、ありがとうございます。
あとは Wiki などで探して色々楽しんで下さい。