2015年のSteamサマーセールでは FallOut3 GOTY を買いました。
冒険を始める前に環境を整えようとして数日掛かかるというのはPCゲーでは実にありがちです。
NEXUSの登録
Mod Organizer(以下MO)の導入
MOにおけるiniファイルの設定
ArchiveInvalidation Invalidated について
4Gパッチ
公式パッチと非公式パッチ
このあたりまでをとりあえず忘れないように記録しておきます。
環境は Windows7 64bit です。
MODの導入には様々なツールがありますが、今回使用したMOがイチオシです。
スカイリム用に開発されたものですが、FO3でも同様に使うことができます。特徴などは後で説明するとして、MOがあればBOSS(MOD適用順の並び替えを行ってくれるツール)も必要ありませんし、「ArchiveInvalidation Invalidated」も簡単に済みます。
SteamからFallout3をインストールした後は、ひとまず一度起動させておきましょう。
また、Windowsに以下の2つがインストールされている必要がありますので、コントロールパネル→プログラムから確認し、入っていない場合はリンク先からDL→インストールしておきましょう。
Fallout3の日本語化、およびFOSEの導入
必要なファイルのDL
有志の方が作成してくださった『日本語化プロジェクト』を有難く使わせて頂きます。
下記リンク先が倉庫のようなものです。
日本語化の方法は多くのサイトやブログで紹介されていますが、今回は「日本語化プロジェクト」の中で見つけた Steam_Fallout3GotY_Win7_JP.zip を使わせて頂きます。
環境が全く同じなので超お手軽に日本語化が完了します。
日本語化にはFOSE(Fallout Script Extender)というスクリプトを拡張する機能の導入が必要なのですが、Steam_Fallout3GotY_Win7_JP.zip の中にFOSE用のファイルも同梱されています。
それどころか日本語化辞書も全て同梱されています。感謝。
このファイルをDLするにはパスワードが必要なのですが、そのものを書くわけにもいかないのでヒントだけ。
Fallout3 を3文字に略すなら?
略した3つの英数字を小文字で入れて認証ボタンを押して下さい。
無事DLできたら解凍します。
「インストールフォルダ用、マイドキュメント用、readme.txt、使い方.txt」の4つが入っています。
ファイルを配置する
インストールフォルダとは、通常であれば
です。fallout3.exe があるフォルダがインストールフォルダです。
readme.txt を読めば全て書いてくれているのですが、念のため説明をします。
これまでの Fallout3 の日本語化手順は、「日本語化まとめ」を入れて「FOSE」を入れて「日本語化辞書」を入れるという感じで三段階の手順を踏んでいたのですが、どの段階でもやることはインストールフォルダ内にファイルをコピーなり移動なりさせて配置するという点で同じです。
Steam_Fallout3GotY_Win7_JP.zip の中身は、それらを全てまとめて配置した状態となっています。
また、編集が必要な fojp.xml も、初めから編集済みです。
つまり全てぶち込んでしまえば即終了ということになります。
DLしてきた「インストールフォルダ用」のフォルダを開くと「Steam」→「SteamApps」と開いていきますが、Cドライブの同じ階層へ コピー or ドラッグ&ドロップ してしまえば自動でファイルが配置されます。同名ファイルが存在すれば上書きの確認を求められますが、全て上書きしましょう。
同じ階層というのが上手く言葉で説明できないので、どこに入れたらいいかわからないという方は「インストールフォルダ用」→「Steam」→「SteamApps」→「common」→「Fallout 3 goty」まで開いて、
この中身を全てコピーし、
の中に貼り付けます。上書き確認をされたら上書きして下さい。
これで日本語化とFOSEの導入は完了です。
コピーできたら fose_loader.exe を右クリックから管理者として実行して下さい。
Fallout3 が起動し、スタートメニューが日本語化されていればひとまず成功です。
ついでに、メニューから「設定」→「描画」、一番下の「その他の字幕」を ON にしておくことをおすすめします。
初めからゲームを開始する、で落ちる場合
環境により原因はいくつか考えられるようです。
以下の3つを試してみてください。
FALLOUT.INIの見直し
FALLOUT.INIでPCの性能を万遍無く使うことで改善する可能性があります。
今回の場合、Steam_Fallout3GotY_Win7_JP.zip 内のFALLOUT.INIを上書きして使えば問題無いはずです。
フルスクリーンでは起動せず、ウィンドウモードでは起動する場合はこの可能性が高いのではないかと思われます。
また、後述してあるメモリを多く使うパッチでも改善する可能性があります。
ディスプレイリンクドライバーの更新
コントロールパネル→プログラムと機能の中にDisplayLink~という項目がある場合、ドライバーを最新のものにすると改善する可能性があるようです。初めから入っていない場合は、インストールしてもおそらく意味がありません。少なくとも私はそうでした。
Displaylinkのページの右上DOWNLOAD DRIVERSをクリック、Windowsの最新版を選んで更新してみてください。
Intel HD graphics Bypass package を使う
これは限定的なのですが、グラフィックにIntel HD graphicsを使っている場合起動しない不具合が起きることがあります。これを偽装するためのMOD Intel HD graphics Bypass package を導入してみてください。
Intel HD graphics Bypass packageへ行き、DOWNLOAD(MANUAL)から
download manuallyをクリックしてダウンロードします。
小さなファイルなのでアカウント登録をしていなくても落とせます。
解凍した中にある d3d9.dll を、FO3のインストールフォルダ(Fallout3.exeのあるフォルダ)にコピーして下さい。
fose_loader.exe ではなく、FalloutLauncher.exe か Steam から起動してみてください。
ランチャーのOPTIONSを見ると、GeForceなどに偽装されていると思います。
Intel HD Graphics Family を使用しているPCで試したのが上記画像です。
おそらく近い性能なのであろうGeForce7900GSに偽装されています。
なお、自分のグラフィックが何なのかわからないという場合 Windows のスタートメニューから「ファイル名を指定して実行」というのを探して dxdiag と入力。
DirectX診断ツールが開きますので、ディスプレイタブから確認して下さい。
名前やチップの種類のところが該当箇所です。
マイドキュメント用の使い途と注意点
「マイドキュメント用」フォルダの中をどんどん開いていくと FALLOUT.INI というファイルが入っています。
これはゲーム内の細かな設定を指定できるファイルで、本来作成されるファイルは「マイドキュメント」→「My Games」→「Fallout3」の中に入っています。もう随分昔に発売されたゲームですので、現代の高性能なパソコンに合わせて設定を変更したものが Steam_Fallout3GotY_Win7_JP.zip の「マイドキュメント用」の中に入っている FALLOUT.INI です。
要するにこれを上書きするだけなのですが、readme.txt にも書いてあるように
※描画はUltraになっているので、重い場合はゲームオプション設定で適当に画質を下げましょう。
大抵動くとは思いますが、各自のパソコン性能に合わせて調節しましょう。
下げるときはスタート画面の「設定」→「描画」から色々な数値を下げます。
Mod Organizer を使わないのであれば「マイドキュメント」→「My Games」→「Fallout3」の中の FALLOUT.INI を上書きでOKです。Mod Organizer を使う場合の FALLOUT.INI の場所はこちらです。
NEXUSに登録
NEXUSとは?
NEXUSはMODを登録・配布・DLできるサイトです。
Fallout3 に限らず、Skyrim や Oblivion などのMODも大量に保管されています。
各ゲームごとに分けて置いてありますが、アカウントは1つ登録しておけばどれでも使うことができます。
というわけでMODの総本山、NEXUSにアカウント登録しておきましょう。
ちなみに容量の大きなファイルや、体型変更のMODをDLするには登録必須となっています。
各所で紹介されているMODのほとんどはNEXUSにあります。
そして、このNEXUSとMOは連動して使うことができます。
そりゃもう便利なので張り切って登録して下さい。
アカウント登録手順
右上の「not logged in」をクリックし、開いた小さなウィンドウから「create an account」をクリック。
移動したページの右側真ん中あたりに「REGISTER」という緑のボタンがあるのでクリック。
クリックすると The Nexus Forums に移動します。
「STEP.1 Choose Package」
何も選ばなくて良いので一番下まで行って「Create Account」をクリック。
有料アカウントになる必要はありません。無料の一般アカウントで必要な物は全て使えますのでご心配なく。
「Step.2 Your Account」
ここではご自身の情報を記入して下さい。
Username | ログイン時に表示されるアカウント名はこれになります |
E-mail Address | メールアドレス |
Password | パスワード |
Confirm Password | パスワードを再入力 |
Gender | 性別……Maleは男、Femaleは女です |
Registration Question | ランダムな質問 |
Security Check | セキュリティチェック(表示されている英数字を入力) |
ランダムに出題される質問の内容がよくわからない時は英文を丸ごとコピーして翻訳サイトで翻訳してみてください。
というかそのままググったら誰かが調べていて答えが出てくる可能性が大です。
Send me news and information | Nexusの情報がメールで送られてきます。 |
I’ve read and agree to the Terms of Use | 利用規約を確認しましたという意味です。 |
メールが欲しい人はあまりいないと思いますので、上のチェックを外して下のチェックを入れると良いと思います。
そして「Create Account」をクリック。
「Step.3 Confirmation」
項目に問題が無ければメールが送られてきます。
メール内のリンクから認証すれば登録は完了です。
Mod Organizerの導入
Mod Organizerとは?
略してMOこと Mod Organizer とはMODの管理を容易にしてくれるツールです。
最大の特徴は元のデータに一切手を付けず、外部に作成したフォルダを起動時に読み込ませるという点です。
これによりMODのトラブルにありがちな「どのMODがエラーの原因か分からない」や「どのファイルを上書きしたのか分からない」などといった局面を簡単に打破することが可能です。やりたい放題MODを入れても ON/OFF の切り替えでいつでも初期状態に戻すことができるからです。
このツールはスカイリム用に開発されたものですが、Fallout3でも同様に使用することができます。
ちなみにゲーム用語にバニラ(Vanilla)という言葉がよく使われますが、これはMODが何も入っていない素の状態の事を指して言います。バニラアイスにチョコチップなど何のトッピングもしていない状態の事を表現しているものと思われます。
下準備
まずはインストール先のフォルダを作成しておきましょう。
インストーラのデフォルトでは C:¥program Files(x86) になっていますが、不具合が起きるかもしれないそうです。
おすすめはCドライブのすぐ下です。
そこへ「FO3Mod」とでも名付けたフォルダを作成しておきましょう。
フォルダ名は好きにして下さい。なんでも構いません。
ただ、日本語名は不具合の原因になりかねないので、英数字を使用しておいた方が良いと思います。
MOのインストール
まずは本体をDLしましょう。DL先はスカイリム用のNEXUSからです。
画像に赤丸をしてある「DOWNLOAD(MANUAL)」をクリックします。
すると下のほうが開きます。
大体のMODはこの一番上に MAIN FILES というのがあり、それが本体です。
その下にはアップデート用のファイルや、オプション用のファイルが置いてあるのが基本です。
今回は現時点でのインストーラー付き最新版「Mod Organizer v1_3_8 installer」を使用します。
赤丸部分の「download manually」をクリックしてDLして下さい。
先ほど登録したアカウントでログインしている必要があります。
DLが終わったら右クリックから管理者として実行し、インストールしていきます。
「Handle Nexus Links」と「Startmenu Shortcut」は2つともチェックを入れておきます。
次のインストール先の選択には先に作っておいたフォルダを選択しましょう。
選択するとフォルダの中に自動で「Mod Organizer」というフォルダを作ってくれます。
インストールします。
完了したら起動します、初回は何のゲームに使用するかを選択します。
下記画像では Fallout3 しか表示されていませんが、スカイリムや Fallout NV がインストールされていれば選択肢として出てきます。他のゲームにもMOを使用したくなったら、別途新しくインストールします。
ここではもちろん Fallout3 を選択します。
次に、バージョンを聞かれます。
ここでは Game Of The Year を選択します。
初回なので「チュートリアルを見ますか?」と聞かれますが NO で良いです。
MOが立ち上がります。FOSEはすでに導入されているので実行ファイルとして表示されています。
初期表示は英語ですので日本語にしましょう。
赤丸の設定をクリックします。
設定を開くとすでに日本語が選択されていると思います。
そのままOKを押すと日本語化されます。
日本語化を確認したらもう一度設定を開きます。
Nexusタブで「自動ログイン」にチェックを入れ、先ほど登録したアカウント名とパスを入れます。
次に応急措置タブのNMMのバージョンの部分を合わせておきます。
Nexusに行くと最新のバージョンが確認できます。
「0.55.7」となっていますので、合わせておきます。
設定が完了したらFOSEの表示のまま右にある「実行」をクリックします。
ゲームが起動してメニューが日本語になっていれば正常です。
この際、FOSEでゲームが立ち上がらない時はMOを一度閉じて、右クリックから管理者として実行してみて下さい。
MOにおける ini ファイルの設定
MOを使用する際 FALLOUT.INI はMOのインストールフォルダ内にあるものが使用されます。
この記事の手順通りですと、
の中にある FALLOUT.INI を参照します。
「マイドキュメント」→「My Games」→「Fallout3」の中の FALLOUT.INI は無視されるので気をつけましょう。
Steam_Fallout3GotY_Win7_JP.zip の中の FALLOUT.INI を使うのであれば、MOインストールフォルダ内の ini を上書きします。
ArchiveInvalidation Invalidated について
ArchiveInvalidation Invalidated とはテクスチャをMODで書き換える際に必要となるものです。
MODを優先させるためにパスを書き換えるのですが、手動では面倒なので自動でやってもらいます。
これもMOが自動で行ってくれますが、設定をしておく必要があります。
下記画像の赤丸部分、プロファイルの設定から
Archive Invalidation 自動化 にチェックを入れるだけです。
これを忘れると体型変更MODが正しく適用されませんので必ずチェックを入れて下さい。
いわゆる「黒パンツ問題」はほぼこれが原因です。
なお、ローカル・セーブとはキャラクターごとにセーブデータを作り、例えば2キャラ作成した場合にはそれぞれで適用するMODを変えて保存しておくことができます。
1キャラだけでプレイするのであれば必要ありませんが、なかなか便利なのでチェックを入れたり、この際に新規作成で自分用データを作っておいてもいいかもしれません。
その際は新しいプロファイルが作成されますので FALLOUT.INI の設定や、ローカル・セーブとArchive Invalidation 自動化 にチェックを入れることを忘れないようにしましょう。
4Gパッチ
Fallout3 は随分前にリリースされたゲームです。
当時のパソコンに合わせた設定となっており、メモリを2Gまでしか使わないようになっています。
最近のパソコンなら大体4G以上のメモリを積んでいるので、使える容量を増やしてあげます。
これによりゲームがプレイ中にクラッシュする可能性が大きく減ります。
NTcore のサイトに行き「Download the 4GB Patch」からDLします。
解凍して出てきた 4gb_patch.exe を管理者として実行します。
Select Executable… とウィンドウが開くので、Fallout3.exeの場所を指定して開きます。
バックアップも自動で作成されますので、自分でやる必要はありません。
このウィンドウが出れば成功です。
同時に、Fallout3.exe.Backupが作成されています。
不具合が起きた場合はこのファイルをリネームして上書きし戻しましょう。
公式パッチと非公式パッチ
バグを取り除くパッチが公式から出て
↓
取り切れていないバグを取り除くパッチが非公式で出ています
公式を入れることで新たなバグが出て、それを取り除くために入れた非公式で新たなバグが出るというイタチごっこ気味な感じになっていますが一応どちらも入れておきます。不具合が出るのを恐れる場合導入は止めておいて下さい。その場合、結局他のバグが出るわけですが……。
上記のリンクはFallout3の JPWiki です。
リンク先の「入手:」から Fallout3_1.7_English_US.exe をDLし、右クリックから管理者として実行しパッチを当てます。
上の画像のようにパッチが当たり、一度英語でゲームが起動しますが Exit で終了します。
次に、非公式パッチ。先に公式パッチを当てておく必要があります。
これはNEXUSに置いてあります。
DOWNLOAD(MANUAL) から Unofficial Fallout 3 Patch – Installer Version を download manually の方でDLします。
これはぼちぼち容量の大きなファイルです。
DLできたら右クリックから管理者として実行してパッチを当てます。
インストールフォルダを聞かれます。
正しく選ばれているとは思いますが、一応確認して進んで下さい。
インストールする内容を選択します。
DLC用のものもありますので、全てチェックを入れて良いと思います。
次はそのまま進んで問題ありません。
非公式パッチ用に「Unofficial Fallout 3 Patch」という名前のフォルダをインストールフォルダ内に作りますけどいいですか? という意味です。
インストールを開始します。
量が多いので、下記画像の状態で1分くらい止まったままになりますが気長に待ちましょう。
最後は何もチェックを付けなくてOKです。
Finish で終了です。
これでMOのインストール、MOD導入の下準備までは終了です。
次の投稿では実際に基本的なMODを入れていく過程を紹介したいと思います。
【Fallout3】Mod OrganizerでFallout3に見た目変更系のMODを入れる
ではでは。